加工乳という表示のものがいろいろありますが、どんな種類があるのでしょうか ?

通常、牛乳類と総称されているものには、牛乳、加工乳、乳飲料があります。
加工乳は、生乳を主体(70%以上)として、クリーム、バター、濃縮乳、全粉乳、 脱脂粉乳などの、乳製品を加え、成分を調整したしたものです。

成分規格は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって、無脂乳固形分8.0%以上 と規定されていますが、乳脂肪分についての定めはありません。
したがって、成分は多様ですが、大別すると、

  • 濃厚型
    牛乳よりもさらにコクのある内容、風味を望む人のために、乳製品を加え乳脂肪、 蛋白質、カルシウムなどの各成分を強化したもので、栄養価が高く風味も濃厚感があり ます。

  • 低脂肪型
    牛乳の脂肪分を少なくし、無脂乳固形分を多くしたタイプなので、牛乳よりエネルギ ーは低くなっていますが、蛋白質、カルシウム、ビタミンB1などは多く含まれています。
    __ 「脂肪はなるべくとりたくない」「カロリーを控えたい」という人が増えている現状 で、脂肪は控えたいがそれ以外の栄養分はとりたい人にぴったりのものです。

牛乳・乳製品の多様化が進み、加工乳もバラエティーに富んだ内容のものが幅広く、 研究、開発されています。 表示をよく確かめたうえ、目的に合ったものを選ぶことが大切でしょう。