牛乳はなぜ、白いのですか ?

牛乳が白く見えるのは、牛乳の中に浮遊している脂肪球やカゼインミセルが光りを 散乱するからです。たとえば、

水の中に浮遊する粒子が光りを散乱するには、二つの条件が必要です。
媒体と粒子の屈折率が異なることと、粒子がある程度以上の大きさであることです。
さらに、散乱した光が白く見えるのは、赤橙色、緑色、すみれ色などの波長の光が、 ほぼ同じ程度に散乱される場合です。

私たちの視覚はそのような散乱光を白く感じるようにできています。
細かな水滴の集まりである雲が白く見えるのも、同じ理由です。

脱脂乳では、脂肪球が大部分除かれ、光を散乱する粒子は主にカゼイン ミセルです。
カゼインミセルは脂肪球に比べて平均直径がかなり小さくなります。
小さい粒子は、波長の小さい光(青い光)をやや強く散乱します。そのため脱脂乳は少 し青みがかって見えるのです。