牛乳と豆乳の違いは?

牛乳と豆乳の大きな違いは、牛乳は子育ての栄養素として血液が変化した動物性であるのに対し、豆乳は大豆から絞った植物性であると言う事です。

主要栄養素である、蛋白質、脂質、及び炭水化物についてみると余り大きな差はありませんが、それぞれを構成している成分組成の内容に違いがみられます。

(1)蛋白質
__牛乳の蛋白質はカゼインに対して、豆乳の蛋白質はグリシニンです、これらを構成しているものはアミノ酸です。
__牛乳は必須アミノ酸の8種を全部含んでいますが、豆乳には、メチオニン(食品に不足しやすいアミノ酸で脂肪肝を防ぐ効力があります。)が不足しています。
(2)脂質
__牛乳には、約0.01%の良質なコレステロールが含まれていますが、豆乳には含まれていません。
__一方、豆乳はリノール酸、リノレイン酸を多く含んでいます。
これらは血管壁に沈着したコレステロールを減らす働きをもっていると言われています。
(3)糖質
__牛乳の糖質は殆ど乳糖であり、これは腸の運動をよくし、便秘を防ぐ働きをするほか、カルシウムの吸収をよくします。
__豆乳の糖質は、ラフイノーズ、スタキオーズの寡糖類が主なもので、殆ど消化されず腸内細菌により分解されガスを発生する欠点があります。
(4)ミネラル・ビタミン類
__牛乳100g中には、100mgのカルシウム、90mgのリンが含まれバランスの良い栄養源になっています。
__一方豆乳100g中には、カルシウムが約16r、リンが約46r含まれてます
また、牛乳にはビタミンA・B2 が豊富なのに比べ、豆乳にビタミンAが殆どなく、しかしビタミンEが多く含くまれています。
__以上のように牛乳と豆乳の栄養価を比較しましたが、互いの不足分を補い合うかたちで摂取すれば良いと思います。