消費期限・品質保持期限とは?

牛乳の日付表示は、1997年4月より、『製造月日』から『期限表示』に変わりました。
これは、製造技術の発達により長期保存が可能になったことや、殺菌温度により同じ種類の牛乳でも保存性が様々であり、また商品が多様化になってきたことからです。

期限表示には、『消費期限』と『品質保持期限』(賞味期限ともいう)の2種類があります。
乳等省令では、
消費期限
消費期限とは「定められた方法により、保存した場合において腐敗、変敗その他の劣化に伴う衛生上の危害が発生するおそれがないと認めた期限を示す日」
低温殺菌牛乳のほとんどは、『消費期限』となっています。これは弁当、パン、豆腐などの日もちのしない食品につけられます。その日までに飲みきってくださいという表示です。
『消費期限』を守り、開封したら、期限前でもできるだけ早く飲みきりましょう。
品質保持期限
品質保持期限とは「品質の保持が可能であると認められる期限を示す日」
食品の品質が十分に保たれる期限です。品質とおいしさの目安ですので、その日を1日過ぎたら飲めなくなるということではありません。また、開封後は、期限にかかわりなく、早めに飲んでください。
と定められました。
 つまり食品の特性から劣化速度の早いもの、或いは比較的緩慢のものに区分して期限表示することになりました。

 牛乳では、殺菌温度からみて低温殺菌牛乳を消費期限とし製造後5日程度、普通牛乳を品質保持期限と定め製造後8日程度を目安として現在流通されています。
__ しかし細菌の経時変化からみて10℃以下の冷蔵保存すれば、これ以上品質保証できる安全性が確保されています。
__でも、開封したらなるべく早く(2日以内)飲みきるようにしたいものです。

最近、ESL(Extended Shelf Life)製法を用いた牛乳が販売されています。
これは品質保持期限の延長、即ち要冷蔵製品の棚寿命が計られた牛乳です。
 具体的には、牛乳を130℃で殺菌処理して、成型後のパックの消毒装置の設置、充填機の内外の衛生管理の徹底などによって、可能な限り製品の品質保持期限を延長するように処理したものです。品質保持期限は12日〜14日程度といわれています。