家庭でヨーグルトを作りたいのですが?

___もともと放っておいた乳に自然に乳酸菌がついて発酵したのが起源なのですから、ヨーグルトを作るのはなにも難しい事ではありません。世界では当たり前のように家庭で作る国も多いのです。
___それでは、ヨーグルト作りのコツをご紹介します。

材料:牛乳、市販のプレーンヨーグルト

  • 容器に牛乳850〜900mlを入れ、”タネ”にする市販のプレーンヨーグルト100gを加えます。
    ”タネ”のヨーグルトは乳酸菌の活力が強い、新しいものを使ってください。
    カルシウム添加の牛乳は分離しやすいので避けてください。
  • 熱湯消毒した泡立て器でよくかき混ぜます。
    あらかじめ牛乳を別の鍋で温めてから作る方法もありますが、常温から作った方が簡単で失敗がありません。
  • 乳酸菌が増殖しやすい40〜45℃に保ちながら、5〜7時間発酵させます。
    市販のヨーグルト専用保温器があると、一年中同じ条件で発酵できるので便利です。
    分離などの原因になりますので、発酵中はあまり動かさないでください。
  • とろっと固まったら、冷蔵庫で冷やします。
    微妙な条件の違いで風味や固さが変わりますので、”タネ”のヨーグルトの量や発酵時間、温度をいろいろ試してみるとよいでしょう。

    水っぽい上ずみ液はホエー(乳清)といい、水溶性のタンパク質や、カルシウムなどのミネラル、ビタミンなどの栄養分もありますから捨てないで混ぜて食べましょう。

アドバイス

  • 保存瓶や泡立て器などの器具は熱湯消毒しておくこと。
  • 牛乳はすでに殺菌ずみの状態で販売されているので、改めて加熱殺菌はしなくても大丈夫です。
  • 脂肪の摂りすぎが気になる人は、低脂肪乳や無脂肪乳を利用すると良いでしょう。
  • 保温器がないと発酵温度を保つのが大変ですが、こたつの隅やストーブの近くに置いたり、毛布でくるんだり工夫してください。
  • 家庭で作ったヨーグルトは、2日間をめどに食べましょう。
    これを”タネ”にする場合は2回くらいまでです。乳酸菌の活力が落ちたり、雑菌が入って固まらなくなるからです。
  • 粉末乳酸菌が入手できれば、これを使って試してみて下さい。
  • 牛乳にクリームやスキムミルクを加えて味や成分を変えて作ることもできます。
  • 出来上がりが、とてもすっぱい場合は、発酵温度が高すぎたか、時間が長すぎたのが原因です。
    やわらかすぎの場合は、発酵温度が低かったか、時間が短かったのが原因です。