ミルク・クラウン現象というのは?

 ミルク・クラウン現象 ミルクの王冠

 ミルク・クラウン現象というのは、容器に入ったミルクの上面にミルクを1滴垂らすと、きれいな王冠状になる現象です。
___王冠は中心部からの波の伝達が不安定な液体の増幅が原因で起こります。

 牛乳だけに限らず粘性の少しある液体において落下させる『滴』の距離、質量、体積、比重、落下スピード、表面張力、等の条件が揃えば発生します。(牛乳の粘度は水の2倍程度です。これは牛乳に含まれるカゼインと脂肪によるものです。)

 ミルク・クラウンになる条件は、容器の液体の深さにも影響され、浅いと王冠状になり、深いとこけし状になります。
___つまりミルク・クラウンは、牛乳だけに限ったものではなく粘度のある液体で条件が揃えば出来るというものです。

●1気圧のもとでの牛乳の沸点は、100.55℃。氷点は、-0.525℃〜0.565℃です。
●牛乳のpH(ペーハー)は、新鮮な牛乳はpH6.3〜6.8で、初乳はペーハー6.0です。
●比重は約1.032です。