そんなことはありません、その反対です。牛乳をたくさん飲むことにより、カルシウムの摂取ができ、骨粗鬆症の予防に有効であるとの研究が世界中の多くの研究者や医師により報告されています。
牛乳・乳製品の摂取を増やすと、小児期では骨量が増加し、中高年期では閉経後の骨量減少が抑制されることが厚生労働省の研究などで検証されています[注10]〜[注13]。逆に、牛乳を飲むことで骨粗鬆症になるとの報告は国内・海外とも全くありません。
ハーバード大学で米国人7万8,000人を12年間追跡した論文[注14]でも“牛乳の摂取が多いほど骨粗鬆症になりやすい”などとは述べられていません。
その他、次のような文献等で牛乳摂取の意義が述べられています。
@牛乳のカルシウム吸収率については、日本栄養・食糧学会誌で発表されています。日本人の若年女性を対象とした試験結果で、牛乳は40%、小魚33%、野菜19%と牛乳のカルシウム吸収率が優れていると報告されています[注15]。
A日本人の60歳以上の女性の牛乳摂取頻度と骨の健康状態について日本の整形外科医が調査しています。それによると、若い時から牛乳などでカルシウムを積極的に摂る習慣をつけ、最大骨量(ピーク・ボーン・マス)を増やすことが骨粗鬆症の予防に重要だと報告されています[注16]。
B女子栄養大学で中・高校生の男女約6,000人を対象に、2000年から3年間「食と健康」をテーマにフィールドワークを行っており、牛乳の摂取量が多いほど骨量が多いことが報告されています[注17]。 |