【海外事情】
米国の連邦取引委員会が、牛乳のキャンペーンスローガンに異議を申し立てたのは本当ですか?

キャンペーンのフレーズに誤解を招く表現があったのは事実ですが、けっして牛乳の摂取を否定しているわけではありません。

米国で1974年に、日本の公正取引委員会にあたる連邦取引委員会が、カリフォルニア牛乳生産者諮問委員会の「だれにも牛乳は必要」というキャンペーンスローガンに異議を申し立てたという報道がありました。

ニューヨークタイムスに掲載されたカリフォルニア牛乳生産者諮問委員会の「だれにも牛乳は必要」というキャンペーンの内容は、「私は、めったにかぜをひかない。それは牛乳を飲んでいるからです」、「牛乳は、あなたのからだに必要なものです」、「私は大量に牛乳を飲みます。このことは、あなたとあなたのからだに良いことです」といったものでした。これに対し、米連邦取引委員会の異議申し立ての内容は、「牛乳の摂取は、必須ではなく、まただれでも副作用なしに、大量にあるいは際限なく消費できるものではない」というものでした。

あくまでも、「牛乳の大量摂取は、だれでもが行ってよいわけではない」といっているのであって、けっして牛乳の摂取を否定しているわけではありません。