Q34
壮年期の牛乳摂取は生活習慣病の予防になるのですか?

多くの研究データで牛乳には、<BR>様々な生活習慣病を予防する働きが認められています。

中高年は生活習慣病予備軍といわれるように、この世代の健康管理のポイントは、生活習慣病の予防です。生活習慣病の発症は、遺伝的な要因もありますが、文字通り食生活を含む生活習慣が大きな要因となっています。

生活習慣病のリスクファクターを減らすための第一歩として、食生活の改善に取り組むことが大切です。

中高年に多くみられる肥満は、糖尿病、高血圧、胆石症、痛風などの生活習慣病のリスクとなります(図)。生活習慣病はコントロールしないで放置しておくと、日本人の死亡原因の2位と3位を占める心疾患(心筋梗塞)と脳卒中などの致命的な病気に進展する危険性がありますから注意しなくてはいけません。肥満をはじめ生活習慣病のリスクファクターを持っている中高年は、そのリスクファクターを減らすための第一歩として、食生活の改善に取り組むことが大切です。

牛乳には、様々な生活習慣病を予防する働きが認められています。体脂肪を低下させることによる肥満予防、血清コレステロール値を上昇させないことによる高脂血症の予防、痛風の予防、高血圧の予防、食後血糖値を上昇させないことによる糖尿病予防など、多くの研究データが示されています。さらに、がんの発生についても、胃がん、大腸がん、乳がんなどの発生を抑制する働きが報告されています。牛乳は、女性に多い骨粗鬆症を予防するカルシウムを多く含んでいるだけでなく、栄養バランスのとれた食品です。中高年の食生活の改善にはぜひ加えたい一品です。