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成分表では牛乳のカルシウムは他の食品と比べてそれほど多くはないようですが?

成分表の数値では、牛乳よりカルシウムの含有量がずっと多い食品がありますが<BR>1食分に換算すると、牛乳の含有量が抜きん出ています。

食品の栄養素の成分量の基準として、五訂日本食品標準成分表が広く用いられています。五訂日本食品標準成分表の数値は、食品100g当たりの含有量を示していますが、食品間の栄養成分量を比較する場合、1食分の量で比較しなくては現実的とはいえません。

表で見ると、サクラエビは2,000mg、干しヒジキは1,400mgで、牛乳の110mgと比較すると、それぞれ約18倍、13倍も含まれています。ところが1食分に換算すると、サクラエビ(8g)は160mg、干しヒジキ(8g)は112mgで、牛乳コップ1杯(200ml)の227mgと比較すると、サクラエビは約4分の3、干しヒジキは約2分の1と逆転しています。

さらに牛乳には吸収率の高さ、栄養素密度の高さ、
手軽に摂取できるなどのメリットがあります。

1食分に換算すると、カルシウムが豊富に含まれている食品のなかでも、牛乳が抜きん出ています。さらに牛乳の体内での 高吸収率、栄養素密度の高さを考え合わせると、カルシウムの補給源として、牛乳の素晴らしさがわかります。

牛乳はどこの家庭でも冷蔵庫に常備されていますし、そのまま調理をしなくても摂取できる手軽な食品です。ちなみにコップ1杯(200ml)の牛乳で、成人が1日に必要なカルシウム量の約3分の1を摂ることができます。