日本人の成人女性(19歳から29歳、平均21.4歳)を対象にした調査で、牛乳、小魚(ワカサギ、イワシ)、野菜(コマツナ、モロヘイヤ、オカヒジキ)でカルシウム量として400mgを4日間摂取し、各食品群別のカルシウム吸収率が検討されました。その結果、牛乳のカルシウム吸収率が一番高くて40%でした。以下小魚が33%、野菜が19%でした図)。
各食品の1食分のカルシウム含有量に吸収率をかけあわせると、牛乳コップ1杯(200ml)のカルシウム吸収量は91mg、マイワシは60gで14mg、コマツナ50gで16mgと、牛乳の多さが際立っています。
もともとカルシウムは 糖質やたんぱく質に比べて消化吸収率の低い栄養素です。
また栄養素別の消化吸収率をみると、糖質は99%、たんぱく質は80〜85%程度ですが、カルシウムは消化吸収率の優れている牛乳でも40%程度と、もともと消化吸収率の低い栄養素です。しかも体内でつくりだすことができないため、毎日食事から摂取しなくてはいけません。牛乳は身近に摂取できるカルシウム補給源として最適な食品です。 |