イ | 揮発性物質 |
| (イ) | 試験溶液の調製 ___試料約〇・五gを精密に量り、二〇mlのメスフラスコに採り、ジメチルホルムアミドを適当量加える。試料が溶けた後シクロペンタノール溶液一mlを加え、次にジメチルホルムアミドを加え二〇mlとする。 ___シクロペンタノール溶液 シクロペンタノール一mlにジメチルホルムアミドを加え一〇〇mlとし、その一〇mlを採り、更にジメチルホルムアミドを加えて一〇〇mlとする。(ロ)において同じ。 |
(ロ) | 検量線の作成 ___スチレン、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン及びn―プロピルベンゼンのそれぞれ約五〇rを精密に量り、一〇〇mlのメスフラスコに採り、ジメチルホルムアミドを加えて一〇〇mlとする。この溶液一ml、二ml、三ml、四ml及び五mlを採り、それぞれ二〇mlのメスフラスコに入れ、それぞれにシクロペンタノール溶液一mlを加えた後ジメチルホルムアミドを加えて二〇mlとし、これを標準溶液とする。標準溶液をそれぞれ三μl採り、ガスクロマトグラフを用いて次の操作条件で試験を行い、得られたクロマトグラムからスチレン、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン及びn―プロピルベンゼンのピーク面積とシクロペンタノールのピーク面積との比を求め、それぞれの検量線を作成する。 ___カラム担体 ガスクロマトグラフ用ケイソウ土(標準網ふるい一七五μmから二四六μm)を用いる。
___カラム充てん剤 カラム担体に対してガスクロマトグラフ用ポリエチレングリコールを二五%含ませる。 ___カラム管 内径三oから四o、長さ二、〇〇〇oから三、〇〇〇oのステンレス管又はガラス管を用いる。 ___カラム温度 九〇度から一一〇度 ___試験溶液注入口温度 二二〇度 ___検出器 水素炎イオン化検出器を用いる。二二〇度付近で操作する。検出感度が最高となるように水素及び空気量を調整する。
___キヤリヤーガス 窒素を用いる。シクロペンタノールが一五分から二〇分で流出する流速に調整する。 |
(ハ) | 試験 ___試験溶液三μlを採り、ガスクロマトグラフを用いて(ロ) 検量線の作成の場合と同様の操作条件により試験を行い、得られたクロマトグラムから各ピーク面積とシクロペンタノールのピーク面積との比を求める。それぞれの検量線を用いてスチレン、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン及びn―プロピルベンゼンの各含量を求め、次式により各成分の濃度を求めるとき、各成分の濃度の合計は一、五〇〇ppm以下でなければならない。 ___濃度(ppm)=成分の含量(r)/試料の重量(g)X1,000 |