【10】牛乳とアレルギーとの関係は・・・?

牛乳は広く利用されているため、アレルギー発症頻度も高いが、症状は比較的軽い。

牛乳アレルギーのひとには牛乳摂取は勧められません。

厚生労働省はアレルギー物質を含む【特定原材料】として、小麦、そば、卵、乳、落花生の5品目を平成13年4月から法令上表示を義務づけました。
このほか表示奨励品目として、あわび、いか、いくら、えび、オレンジ、かに、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、まつたけ、もも、やまいも、リンゴ、ゼラチンの19品目が挙げられています。

牛乳や卵以外にいかに多くの食品がアレルギー誘発食品としていることが伺えます。

特定原材料5品目のうち、卵、乳、小麦は症例数が多いことから、そば、落花生は症状が重篤で生命に関わるため特に留意が必要であることから定められています。

乳幼児では、消化能力と免疫機能の未発達が原因で牛乳たんぱく質により一過性のアレルギーを生じることがあるため、1歳未満の乳幼児には牛乳を与えない方が良いです。しかしながら、成長と共に消化能力や免疫機能が発達していき、牛乳アレルギーは学童期には少なく、成人では稀になります。

また、厚生労働省の研究班が最近まとめた内容によると、子どもの食物アレルギーの血液検査や皮膚テストで陽性になっても、本当に食物制限が必要となる場合は半分以下に過ぎないとしています。

牛乳アレルギーのひとには牛乳摂取は勧められません。