【5】牛乳のカルシウム量は多いの・・・?

牛乳のカルシウム量は100g当たり110mg。
100g当たりの単純比較で、牛乳よりカルシウムを多く含む食品はたくさんありますが、牛乳は吸収率と利用性の高さにおいて優れたカルシウム源といえます。

平成12年に改訂された【五訂日本食品標準成分表】の数値で、100g当たりの含有量の単純比較が可能ですが、現実的とは言えない比較であり、一回の摂取量での比較とその食品の体内での吸収率を加味しなければなりません。

例えば、牛乳コップ一杯200ml当たりのカルシウムは227mgで、小魚(イワシ)は、中1尾60gとして、カルシウム量42mgとなり牛乳の5分の1、ヒジキ(干し)は一人分8gとして、カルシウム量112mgとなり牛乳の半分です。また、かぶ(葉・生)は一人分(1/2株)15gとして、カルシウム量38mgとなり牛乳の約6分の1です。このように、一回の摂取量から換算すると牛乳には多くのカルシウムが含まれています。

カルシウム摂取源としては小魚も優れていますが、この場合はあくまでも骨まで食べると言うことが前提になります。単に『だし』をとる目的で使用し、摂取時に本体を除去してしまっては、いわゆる『旨み成分』だけが溶けだし、カルシウムの供給源として【五訂日本食品標準成分表】の数値は期待できません。

牛乳は、ほとんどの家庭の冷蔵庫に常備されていて、毎日コンスタントに、しかも手軽に摂取できます。これらは、他のカルシウム源食品と比較して牛乳の優れた点だと思います。